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集団的自衛権行使を容認する閣議決定の撤回を求める請願

集団的自衛権行使を容認する閣議決定の撤回を求める請願

この請願は9月議会で審議されました。
以下は私の表明した賛成意見です。

日本国憲法の前文は「日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって…」と述べています。これは一時的な平和ではなく、恒久平和を願うものであること、そして、人間としてのあるべき姿の重要性を述べているものだと思います。続いて「平和を維持しようと努める国際社会において名誉ある地位を占めたい」と述べ、最後に「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と結んでいます。

私は、現在の日本は残念ながら崇高な理想が深く自覚されている状態ではない
つまり、恒久平和実現のための理念や我々が腹をくくってやるべきことが浸透していない、と判断しています。理念なき行動は問題を引き起こしやすいので、現状での集団的自衛権の行使は危険であると考えます。集団的自衛権行使によって一時的な平和がもたらされる可能性はあると思いますが、その先の恒久平和の実現は見えてきません。

恒久平和の実現のためには、世界から争いをなくさなければなりません。そのためには、実際の紛争をなくすのはもちろんのこと、人々や国家から争いの原点である怒り・憎しみ・不安・恐怖などをなくす必要があり、それには相当な覚悟と努力が必要です。そして、相当な覚悟を持ち、努力を続けるにふさわしい国家・国民は、平和憲法を持つ、和の国 日本であり、日本国民であるはずです。したがって、日本国民は自らの心の平和を保ち、日本は国際社会における紛争を平和的に解決し続けていくことが憲法の理念に基づいた日本の在りようであり、本来の姿であると思います。
日本は恒久平和実現のための王道を世界に示し、実践していかなくてはなりません。現状での集団的自衛権の行使は、場当たり的対応で歯止めがきかなくなる可能性があり、道を誤ることになりかねないと危惧します。

また、「法の支配」を強調している安倍総理は、この度の憲法解釈の変更は問題ないとしていますが、私は法の支配に反する行為であると考えます。

このような理由により、この請願に賛成します。