過去最低の投票率と活動自粛という、草の根候補者には厳しい状況での選挙でしたが、4期目のスタートを切ることができました。今後も「持続可能な社会」と「信頼される議会」の実現に向かって努力していきます。
さて、選挙中によく原発についての質問を受けたので、私の考えを述べます。
私の価値観や考えに触れている方は推測できると思いますが、以前から原発には反対の立場です。今回の福島原発のように、万が一の時のリスクが大きいことと、仮に安全に運転できたとしても、使用済み燃料などの放射性廃棄物の管理が数万年に渡って必要なことなどが理由です(安定した地層に埋める計画ですが、今回の津波のように想定外に地層が動く可能性も考えるべきです)。しかし、握りこぶしを振り上げて反対運動するというよりは、低エネルギー(省エネ)社会の構築と自然エネルギーの普及を図って、原発の必要ない状況をつくることに力点を置いてきました。
また、原発に限らず、地球温暖化の問題や、国や自治体の借金問題など、未来世代に負担を押し付けて維持しているのが今の文明で、ゆがんだ文明と言わざるを得ないですし、そのゆがみがあらゆる所に噴出しています。未来世代をはじめ、誰かを犠牲にした幸せというのは本当の幸せとは呼べないと考えます。未来世代のことを考えて、価値観の転換も含めて社会をつくり直すと、その社会は、実は今生きている我々にも幸福な社会になってしまうと思います。