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「システム思考入門セミナー」に参加

「システム思考入門セミナー」に参加

日時平成20年9月7日
場所NHK青山荘(東京都港区)
用件「システム思考入門セミナー」に参加
講師:枝廣淳子
1 システム思考とは
 ①システム思考のアプローチ
  • できごとの裏には時系列パターン、構造、意識・無意識の前提(~は~だ、思い込み)がある。時系列パターンについては時系列パターングラフで、構造についてはループ図で明らかにできる(気付ける)
 ②システム思考の知恵
  • 今日の問題は昨日の解決策から起きている:システム思考があれば副作用を予期し防げる
  • 人を責めない、自分を責めない:問題のパターンは構造が生み出している。構造を変えない限り、人を変えても人や自分を責めても問題は解決しない
2 システム思考のツール
(1)時系列変化パターングラフ

ファイル 333-1.gif
①5つの要素
・変数:増加したり減少したりするもの(やる気など質を表すものでもよい。変えたいもの)
・時間の範囲:過去の傾向から「目標を達成したいと思っている将来時点」までの時間の範囲
・過去:過去の動き(過去のパターン)
・将来(1):大きな変化が起こらない限り予想される将来の動向(このままパターン)
・将来(2):目標とする動き(目標パターン)

②ポイント
・正確なデータは不要で全体的なイメージが明らかになればよい
・増加パターン、減少パターン、その他パターンがある
・目的:単発のできごとではなく、時系列のパターンを見る
・意義:なぜ今のパターンが起きているのか、このままだとどこへ向かうのか、どうすれば望ましいパターンを創り出せるかを考えることへつながる
・効果:未来への分岐点に立っているという意識から、変化への原動力が生み出せる。グループで過去や現状の共有認識や目標のすりあわせができる
(2)ループ図
簡単な例
ファイル 333-2.gif
ループとは:バラバラの要素→要素のつながり→ループ
ループがつながっているときはシステムの力が働き、一度の介入で動き続ける
ループの種類:自己強化ループ、バランス方ループ(世の中の複雑な仕組みも全てこの2種類のループの組み合わせ)
要素のつながり方
同:(例)よい評判が高まると、優秀な仲間が集まる。信頼が下がると、友達が減る
逆:(例)やる気が高まると、取り掛かるまでの時間が短くなる。自由時間が減ると、ストレスが増える
自己強化型ループ
  • ぐるりと最初の要素に戻った時、「ますます」と表現できる場合
  • 好循環にも悪循環にもなる
バランス型ループ
  • 最初の要素が「増える」で始まって、ぐるりと最初の要素に戻った時「減る」となるように、最初と方向が違う場合
  • バランスや安定をもたらす
ループ図の5つの要素
  • 変数:増えたり減ったりするもので名詞形(測定できないものも可)
  • 矢印:因果関係を示す
  • 「同」または「逆」:矢印元の変数の増減が矢印先の変数の増減に同じ方向の影響を与えるか、逆の影響か
  • ループの種類:自己強化型かバランス型か
  • ループの名前
ポイント
  • 正解はなく、世界観を表すもの
  • システム全体像やシステムの要素のつながり、動きが把握しやすい
  • どこに働きかければ、小さな力で大きな変化をもたらすことができるかを考えられる
  • 自分との対話を含め、コミュニケーションのツールとなる