少し前になりますが、表題の案を議長と副議長に提出したので、原文を載せます。
議会関係者でないと分かりづらい用語やニュアンスもありますが、解説すると膨大な文章になってしまうので省略させて頂きます(これまでに解説してきたことが随分あります)。ただ、全体を読んでもらえれば、言わんとしている事を理解して頂けると思います。
「新しい議会のあり方」 私案
関 貴志
1 より身近な議会の実現 : 市民から乖離した議会は存在意義を
失うので、市民との距離を今まで以上に縮める工夫が必要。
また、個々の議員が市民の意見を吸い上げる努力の他に、独
立機関である議会としての意見吸収の仕組みが必要と思いま
す。
①議会開催方法の工夫など
・支所等での議会開催(年間数回)
・夜間議会や休日議会の開催(年間数回)
②市民の声を吸い上げる仕組み
・「議会なんでも窓口」の設置
「市民の声情報室」の議会版。新庁舎で、市民が気軽
に訪れることのできる場所に設置する。
・「議会への手紙」の実施
市長への手紙の議会版。手紙は全議員に配布するか、
内容により所管委員会の委員に配布するか、また、回
答は議員任せにするのか議長や委員長名で出すか等
の検討は必要。
・市民アンケートの実施
市政の重要なテーマについて、議会独自で市民アンケ
ートを実施する。
・市民との対話集会の実施
委員会等の単位で、議会としての市民対話集会を本庁
や支所、各地区公民館などにて実施する。
③政務調査費
選挙は個人名で行なわれているので、最終的な個人の責任
を明確にする必要がある。調査費は会派支給から個人支
給へ変えるのが適当。また、収支報告書は内容の把握しや
すい書式とし、情報ラウンジでの公開資料には領収書のコ
ピーも添付する。
2 議会の更なる活性化
①一問一答制の導入
本会議での一括質問・一括答弁は分かりづらい。また、質
問回数制限は議論が深まりにくいため改正する(時間制限
については要検討)。
②最低限の事前打合せ
一般質問通告は議長に対して行なうものであるから、理事
者との過度な事前打合せは中止する。尚、本会議において
の詳細な数値等の質問は控え、事前の調査で把握しておく
こととする。
③参考人や付帯決議の活用
委員会における参考人(専門家や関係者)招致や付帯決議
を活用し、より充実した審議を実現する。
④議員協議会の積極的活用
各派代表者会議は事務的な処理を行なうにとどめ、議員協
議会の開催数を増やす。
⑤会派拘束の最小限化(会派中心→議員中心)
会派での調査研究は大いになされるべきであるが、表決の
際の会派拘束は極力避けるものとする。