議員になると、地元小学校の運動会に招いて頂けるので行ってきました。
毎年楽しく見ているのですが、今年は一つ気付いた事があります。
50m や80m競走などで、走ってい途中にキョロキョロと他の選手(児童)の位置を見たり確認する児童が目につきました。1レース6人で走っていましたが、1レースか2レースに一人くらいづつそういった児童がいたと思います。(誤解のないように申し上げますが、そういった児童も一生懸命走っており、決して手抜きをしていたわけではありません)
私が小学生だった時はとにかく全力で走っていたので、周囲の状況を見るといった行為は行なっていなかったような気がします(良い結果を出したいという欲が強かったのかもしれません)。自分がそうだったというだけで、当時も周囲を見回す児童がいたのかもしれませんが、そのような光景を見て私が違和感を覚えたということは、当時にはなかった現象のような気がします。
このキョロキョロ現象が最近のものと仮定しますと、一つの理由が思い浮かびます。
それは、常に他者が気になっているのではないかという事。つまり、他者との比較で、自分がどの位の位置にいるのかという事が過剰に気になっているのではないかと思われます。
不動心とは、他に左右されない心ですが(他はどうでもいいとか、自分さえ良ければいいというものではなく)、その逆になると他が気になって仕方がないということになります。他を気にし過ぎると、落ち着きがなくなり、不安定になり、ストレスがたまります。他は自分でコントロールできないからです。
現代の子供は大変なストレスを感じているという調査結果も出ていますが、キョロキョロ現象もその現れの一つかもしれません。