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長岡市長期総合計画

長岡市長期総合計画

  • 2006年08月22日(火) 00時00分
  • 分類:活動
  • 投稿者:admin

 長岡市は現在、今後10年の長期計画を策定中です(法律で策定が定められています)。

 長期計画は基本構想・基本計画・実施計画で構成されます。見てお分かりの通り、最も大切なのは基本構想で(これは議会が決定します)、これを受けて基本計画・実施計画と段々具体的に策定するのです。基本構想では、コンセプト・理念・哲学・ビジョン・都市の将来像など、10年間の、いやそれ以上の長期にわたるまちづくりの根幹を定めなくてはなりません。ちなみにこれまでは、基本理念を「個性豊かな国際文化都市 長岡」とした計画を持っていました(何が個性なのかを表す必要があったと思います)。

 議会での議論が始まっていますが、残念ながらこの根幹の議論がほとんどなされていないので、粘り強く(しつこく?)発言しています(「そんな話はもう止めろ」と野次られてます(笑))。これまでの地方自治では、コンセプト・理念・哲学が国から与えられていた、もしくは必要なかったということもあり、この種の議論が低調なのは致し方ない面もあるとおもいますが、これからの時代では必須の議論だと思います(現在、真にうまくいっている企業や組織では、この根幹をしっかり考えているところが多いように思います)。

 根幹であるが故に、広い視野(あらゆる分野を総合的に)と深い視野(物事を深く掘り下げる)と長い視野(長期的視点)が必要になります。そして、プラスαとして豊かな感性も必要です。まさに、左脳がつかさどる理論と右脳がつかさどる直感のバランスを取って進めていかなくてはなりません。

 さて、策定作業が進み、基本構想案がだされました。基本理念(都市の将来像)を「人が育ち 地域が輝く フェニックス都市 ながおか」とし、その下で重点的に取り組む戦略を「米百俵の精神を受け継ぎ、未来を創る人材を育てます」「多様な個性が輝き、ともに魅力を高めあう地域をつくります」「創造的な復興をすすめ、日本一災害に強いまちをつくります」「中越地域の発展を牽引する、活力ある拠点都市をつくります」としています。この案を皆さんはどう感じますか? 私は、基本理念が単に重点的に取り組む戦略の要約になっていると感じています。

 これに対し私は、「持続可能なまち ながおか」とか「ロハス都市 長岡」を基本理念やコンセプトとすることを提案しているのですが、なかなか浸透しない状況です。