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暴言3?  宅間死刑囚

暴言3?  宅間死刑囚

  • 2004年10月05日(火) 00時00分
  • 分類:日記
  • 投稿者:admin

 またまた暴言です。

 先日、池田小児童殺傷事件の犯人である宅間死刑囚の死刑が執行されました。

 マスコミ報道では、「謝罪の言葉を述べていない」とか「まだ償いが終わっていない」といった論調が大半だったと思います。

 今回は宅間死刑囚の擁護論ではなくて、マスコミの報道姿勢や、この事件のとらえ方に対するコメントです。

 (そろそろいきますよ)さて、宅間死刑囚に「謝罪しろ」「償え」と言うのであれば、宅間死刑囚に謝罪し償った人はいるのでしょうか。

 私は子育て真っ最中ですが、我が子や他人の赤ちゃんを見ていると「この世に殺人鬼として生まれ出でた人は一人もいないはずだ。オギャーと生まれた時は、みんなが純真無垢だったんだ」と感じます。であるならば、宅間死刑囚は生後の家庭環境・学校教育・社会思想のなかで殺人鬼になっていったということでしょう(子供は自分で文化を創れません)。

 宅間死刑囚自身の責任は当然大きいのですが、同じように、宅間死刑囚を殺人鬼に育ててしまった家庭・学校・社会の責任も重大です。彼が救われるチャンスは何度かあった筈だと思います。

 人間の精神が歪んでしまうのは、極度な辛さ・悩み・悲しみ・怒り等のストレスです。そして、ストレスに対する強さや受け止め方は人によって違うのです。私にとって取るに足らないことでも、人によっては大事件ということもあります。宅間死刑囚にストレスを与え、取り除くことができなかった原因を考えなくては、この種の事件は後を絶たないでしょう。事実、ストレス社会の進行によって(日本人の7~80%が、重度・軽度を問わず精神の健全性を損なっているとのデータ有り)この種の事件(常識では理解できない事件)が頻発しています。

 学校の塀を強化するとか、開かれた学校にするといった対処療法だけでは亡くなった児童が浮かばれないと思います。