12月議会開会中に、大学生の死亡事故が発生しました。一杯飲んだ後で徒歩にて帰宅途中、国道の歩道が積雪のために通行できなかったため、車道を歩いていた大学生2人がトラックにはねられたのです。
当然ながら、議会でも除雪の徹底が叫ばれました。早急に取るべき対策として、是非とも取り組まねばなりません。しかし、私は除雪の徹底だけで終わってはならないと考えていました。車道の大半は消雪や除雪がなされているのに、それに比べて貧弱な歩道除雪は大いに問題ですが、事の本質は車優先・強者優先・効率優先の価値観やまちづくりにあるのです。
さすがの私も冬季間の移動は車に頼るのですが、運転していて切なくなる事があります。雪によって狭くなった道路で、歩いている人とすれ違う際、歩行者が圧雪でない部分によけ、足を埋めるようにして道を譲ってくれる時。風雪にさらされながらバス停に立っている人に、車が水をはねる時。いつの間に、こんなにも非情な街ができてしまったのでしょうか。道路は車のために存在しているように見えますが、そもそも道路は最も身近な遊び場であり、井戸端会議が行われる場所であったことも事実です。そこへ、車が我が物顔でやって来ると、安心して会話することができなくなります。人間を脇に追いやったものですから、近所付き合いが失われ、近所であるにもかかわらず道路によって行き来が不便になって分断された地域もあります。近所付き合いがなくなるということは、何かあった時に頼る人が減ることを意味します。頼る人が減ることは安心が減ることです。そして、減った安心を補うためにお金を貯めます。お金を貯める為に、更なる効率化が必要となり、更に車優先が進みます。
こんな単純な話ではないでしょうが、もしかすると、目先の便利さは増したけれども、全体としては不便になっているのかもしれません。
以上のことを委員会で発言しました。
ここまで考えた時、亡くなった二人も少しは浮かばれるのではないでしょうか。
