民主党の圧勝となった今回の衆院選。
私は以前から、今の時代は「大変動期・激動の時代」と述べてきました。今回の衆院選で激動に終止符が打たれたのではなく、いよいよ激動が始まったのだと思います。ここ数年でも様々な変化がありましたが、それは激動が始まる前のエネルギーの蓄積であったと思うのです。
オバマ大統領や民主党政権の誕生は、時代の変化の必要性が表れたものでしょう。しかし、現状打破という使命は達成できるかもしれませんが、私が述べてきたような新しい価値観・哲学・思想から導き出された「目指すべき社会・ビジョン」の実現に向かって歩み始めるのはまだ難しい状況ではないかと思います。振り子が右に振れたり左に振れたりしながら安定していくように、暫くは変化の激しい時間を過ごさなくてはならないと思います。
私は衆院議員の秘書時代に「この国が永田町(国会議員)と霞ヶ関(官僚)から変わっていく可能性は低い」と感じ、地方自治体から風穴を開けなくてはと考えてきました。国政に全く期待しないわけではありませんが、自分の持ち場・与えられたポジションで地道に努力を重ねていこうと思います。
民主党政権がどのような結果を出すのか分かりませんが、多くの有権者が「政治は我々の手に委ねられている」という主権在民を実感できたであろうことは、今後の社会づくりにプラスになったと思います。