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最近の出来事に思うこと

最近の出来事に思うこと

①トヨタグループの不正事件
トヨタに限らず、一流企業と言われる企業の不正が後を絶ちません。また、自民党の裏金事件も発覚しました。金が優先になり、大事なことが失われた社会の実態が次々と明らかになっています。

②新潟県の官製談合事件
県は警察の捜査とは別に自主的に実態調査をするようです。自民党の裏金事件でも捜査とは別に内部調査すると表明されました。当たり前の事です。悪事を行った者は全員が捜査・起訴されるわけでなく、起訴の範囲も検察が総合的に判断するため、裁判ですべてが明らかにならない場合もあるからです。
長岡市長が「市政始まって以来の不祥事」と述べた、2019年に発覚した長岡の官製談合事件でも、第三者委員会を設置するなどして徹底的な調査と報告が必要でしたが、市はそれを行わなかったために、私と諏佐議員は独自に調査を行い議会で真相究明に取り組みました。しかし、最後は議長が我々の質問を認めず、大多数の議員も議長の判断を是としました。あらためて長岡市政の異常さが浮かび上がります。

原理原則が失われる政治

原理原則が失われる政治

 1月19日に岸田総理は宏池会(岸田派という派閥)の解散を宣言しました。

 一部のマスコミや評論家は「昨年12月に自らが会長であった派閥を離脱した総理が、在籍していた派閥を解散することは理解できない。派閥離脱は嘘だったのか」という旨の見解を述べています。
 その通りなのですが、私はこの件で更に大きな問題を感じています。それは、自らの権限や立ち位置を認識できない政治家が、強大な権限を有する総理大臣であるという事です。自分にはどのような権限があり、どのような権限がないのかが分からないまま日々仕事をしていることは衝撃です。仮に派閥解散が勘違い等の発言であったとしても、それを越権行為だと指摘して止める側近がいない、もしくは、側近と意思疎通できていないという事であり、これも大問題です。
 政治、及び政治家の劣化が止まりません。

流れが変わった?

流れが変わった?

 先日、日経新聞は「ワクチン秋接種は熟慮の上で」との社説を掲載しました。その理由として、①ワクチンの感染・発症を抑える効果は長続きしない、②(長期的な安全性が検証されていない)メッセンジャーRNAワクチンを何度も打つことへの懸念等を挙げています。この2点は従来から指摘されていましたが、ワクチン推奨の風潮のもとで多くの人に届いていなかった(大手報道機関での取扱いが弱かった)情報だと感じています。(この2点も含めて、私は昨年の9月議会で質問しています)
 話は変わりますが、ウクライナ戦争に関しても、最近はNHKで「ロシアを非難しているのは主に西側先進国で、世界ではロシア支持・中立の国も多い」旨のニュース解説を放送しています。これも開戦後からの状況なのですが、日本のマスコミは「一部の国を除く全世界の国々がロシアを非難し、経済制裁を行っている」と受け取られるような報道を続けてきたように思います。

 ワクチンやウクライナ戦争に関する報道を全て把握してきたわけではありませんが、これまでとは空気が変わったように感じるのは私だけでしょうか?

地球沸騰化 ~世の中全体が狂ってきた~

地球沸騰化 ~世の中全体が狂ってきた~

 暑いですね。
 地球温暖化には何度も言及してきましたが、温暖化から沸騰化の時代に入ったと言われています。
 昨日、屋台で弁当を購入した際に、店員さんが「暑いですね」と声をかけてくれました。盛り合わせに多少時間がかかる状況だったので、私は「暑いですね。でも、この程度の気温が今後も続くのではなく、更に気温が上昇し続けて大変なことになるんですよ」と応えました。店員さんは「え~、そうなんですか」と反応してくれましたが、多くの日本人も環境問題への意識は低いと言われています。
 氷や雪の減少によって太陽光を宇宙空間に反射させる機能が低下する(地球に熱がこもりやすくなる)、永久凍土が解けてメタンガス(二酸化炭素よりも地球を暖める能力が20倍以上)が続々と放出など、既にポイント・オブ・ノー・リターン(元に戻れない時点)を超えて悪循環が始まったとの指摘もあり、少なくとも数百年は気温上昇が続く可能性があります。危機的状況と認識して、温暖化ストップに取り組まなければなりません。

 福島第一原発の処理水(汚染水との指摘もあります)について「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」と約束していた政府が、漁業組合の反対にもかかわらず、約束を破って放出を決定する際に、漁業者らの風評被害に「国が全責任を持つ」と約束したそうです。約束を守らない政府が、その際に新たに約束するという、訳の分からない事態も生じています。

 気候や政治・民主主義だけでなく、社会全体が狂ってきたように感じます。また、そうでなければ、気候や政治・民主主義もこのような状態にならなかったのでしょうが…。
 ただ、状況が悪化すればする程、問題に気付く人が増えるでしょうから、劇的に事態を改善できる可能性もありますので、希望を持ちながら活動を続けるしかありません。
 

地方は二元代表制(機関対立主義)

地方は二元代表制(機関対立主義)

統一地方選挙の県会議員選が始まります。
候補予定者の中には、知事との2連ポスターを掲示したり、集会に知事を招いたりしている予定者がいるようです。

国政は政党政治であり、選ばれた衆議院議員の中から総理大臣(行政の長)が選出される議院内閣制ですから、総理を輩出した政党が与党となり、その他の政党は非与党(野党)となるのが基本構造です。
しかし、地方は市町村長(行政の長)と市町村議員は別の選挙で選ばれるので、法律の趣旨としては、市町村長と市町村議会は緊張関係を保たなくてはならないこととなっています。そうでなければ、議会は行政をしっかりとチェックできないからです。

その観点から、地方において、行政の長との密接な関係をアピールする議員や候補者に違和感を覚えるのは私だけでしょうか?

新年にあたって

新年にあたって

近年は国政でも市政でも、政治や民主主義の劣化が進んでいます。日本周辺では軍拡競争の様相を呈していますが、軍事力均衡による平和は一時的なものでしかなく、その先の恒久平和に向けた認識と戦略が欠落していることから、大変心配な状況です。
「今だけ金だけ自分だけ」といった言葉に象徴される我儘な心で生きる人間が多ければ、この世から争いはなくなりません。「21世紀は心の時代」と言われるように、平和や環境問題などの様々な課題は、価値観の転換なくして解決は難しいでしょう。時間はかかりますが、一人ひとりが自らの我儘な心と良心を見極めて、幸せで平和な心を取り戻す必要があると思います。
本年も宜しくお願い致します。

Go Toキャンペーン 

Go Toキャンペーン 

新潟県でGotoイート食事券の販売が始まったとのニュースが流れました。1万円で1万2千円分の食事券を購入できるというものです。

家計の事情で、1万円の外食費用を捻出できない方は利用できません。Gotoトラベルも割安にはなりますが、自己負担分を捻出できなければ活用できません。

生活に困っている方への給付金制度等もありますが、一定の所得水準以上の方しか楽しめない構図になってはいないでしょうか。

初心 忘るべからず

初心 忘るべからず

国会の所信表明で、岸田総理は「厳しい意見を聞く姿勢にこそ、政治家岸田文雄の原点があるとの初心を、改めて肝に銘じながら~」と述べたそうです。1年前の政権発足時に「聞く力」をアピールしていた総理が語る言葉ではないように思えます。1年経たないうちに初心を忘れていたかのようです。
私も、自分自身のチェックを忘れないようにしなくては。

ディープステートや陰謀論

ディープステートや陰謀論

政治に関連した「陰謀論」や「ディープステート」という言葉を見聞きする機会が増えてきたように感じます。現在語られている陰謀論の全てを把握してはいませんし、真実かどうかは私には判断できません。しかし、私利私欲のために政治を水面下で操りたいという人間や組織が存在することは確かです。

本日現在では、旧統一教会と政治家との関係性が注目されていますが、最近ではアキタフーズ事件(*)がありました。政治との癒着が事件として表沙汰になる事例は後を絶ちませんし(それでも氷山の一角でしょう)、私の代議士秘書時代にも実態を垣間見ることがありました。この日本のような状態が世界規模で起こっている可能性を否定することは難しいのではないでしょうか。
「金」「票」「ポスト」で操られてしまう政治家が多いように思います。

「命もいらぬ、名もいらぬ、官位も金もいらぬというような人物は処理に困るものである。このような手に負えない人物でなければ、困難を共にして、国家の大業を成し遂げることはできない」とは西郷隆盛の名言だそうです。仮に、私利私欲のために政治を利用しようとする者が現れても、政治家がしっかりしていれば操られることはないはずです。

*:鶏卵生産の大手企業「アキタフーズ」が、「アニマルウェルフェア」という家畜のストレスを減らす飼育方法の新しい国際基準の導入に反対するよう求めて、農水大臣に500万円を渡した事件

国葬問題

国葬問題

安倍元総理の国葬について、様々な意見が飛び交っています。
国葬に賛成する理由の一つとして「弔問外交の意義が大きい」ことが挙げられていますが、「弔問外交のために国葬する」ことには違和感を覚えます。国葬する正当な理由があって、国葬した結果として弔問外交が有意義だったという経過ならば、流れとしては問題ないと考えます。

私は国葬には反対です。以前から述べてきた通り、安倍政権を評価できないからです。

けが・・・

けが・・・

最近の妻との会話

私「年のせいか、バドミントンで怪我することが多くなったな~」
妻「毛は少なくなってるのにね」

怪我は多いが毛が少ない、±0。
いや、マイナス×マイナスで+。
いやいや、マイナス+マイナスでマイナス倍増。

近年は堅い話題ばかりだったので…。

今回の総選挙で思うこと あれこれ

今回の総選挙で思うこと あれこれ

①自公政権で過半数維持と予測されています。
 森・加計・桜の問題に象徴されるように、改ざんする・嘘つく・説明しないという体質は、政策の優劣以前に、議論の土台や民主主義を揺るがす大問題です。このようなことが許されるのであれば、まともな議論はできなくなります。現在の野党が素晴らしいかどうかは別にして、深刻な悪政を行った政権(政党)は一旦下野させなければ、政治が腐敗すると思います。今回、自公政権が維持されると、「国民や議会に嘘をついても大丈夫」「説明しなくても大丈夫」といった誤ったメッセージを政治に対して発することになり深刻です。有権者がこのように選択すると独善的な政治が進み、その結果は有権者に返ってくるのです。

②「この地域には与党の議員が必要」と訴えている候補者が結構います。
  政権は交代することがあり得ます。政権交代したら、この候補者は新しい与党に移籍するということなのだろうか?  

この違いは何 ~立ち上がる首長たち~

この違いは何 ~立ち上がる首長たち~

島根原発でも30㌔圏内の事前了解権が問題となっています。
原発周辺の3市の市長や隣県の鳥取県知事などが中国電力に事前了解権を求めており、誰一人として東電に事前了解権の付いた安全協定を求めていない柏崎刈羽原発30㌔圏内の首長とは全く異なる行動です。
島根原発では自治体の再稼働是非の地元判断に際して、安全性・必要性・避難計画の実効性を基準とするようですが、柏崎刈羽原発の場合は東電の適格性(組織体質)も問題にしなくてはならないでしょう。当地の場合は判断基準の前に、判断するための事前了解権を求める声を上げなくてはなりません。

民主主義の退化を止められるか

民主主義の退化を止められるか

菅政権が終わることとなりました。総選挙が迫り、自民党内では菅総理では選挙に勝てないとの声が高まったことが要因のようです。有権者の動向が政治を左右するという意味では、民主主義が機能しているように感じます。
しかし、選挙が間近に迫ってからの菅おろしには違和感が残ります。安倍政権もそうでしたが、まともに説明しない態度や恐怖政治など、政策云々の前に為政者としての基本的な姿勢に大きな問題があったにもかかわらず、目前の選挙での敗戦が濃厚になるまで放置していた責任は大きいと言わざるを得ません(改める必要があると党内で声をあげていた議員もいるようですが)。
誰が自民党総裁になるのか、誰が総理になるのか、現時点では分かりませんが、誠実さや丁寧さをもって民主主義を守る政権の誕生を望みます。

そして、民主主義の退化は国政だけでなく、長岡市政においても感じる場面が多くなりましたので、全国的な問題になっているのではないでしょうか。主権者たる国民・市民が民主主義の最後の砦になれるのかが勝負だと思います。私は市議としての立場でも努力を続けます。

ボランティア不足 と GO TOキャンペーン

ボランティア不足 と GO TOキャンペーン

令和2年7月豪雨の被災地では、コロナ対策としてボランティアの受け入れを県内在住者に限っているためにボランティアが大変不足しているようです。私も梅雨末期の水害被災地で何度かボランティア参加していますが、被災後すぐに梅雨が明けて猛暑になる場合が多く、作業効率が大幅に低下します。今のうちにできるだけ作業を進めるべきでしょう。

コロナ対策としてボランティアの参加者を限定している一方で、国は「GO TO トラベル キャンペーン」で全国的な人の移動を促します。国のキャンペーンには賛否両論あるようですが、少なくとも「GO TO ボランティア キャンペーン」は必要なのではないかと思います。

(7月14日補足)
言葉足らずだったので、補足します。
被災地でコロナ感染が拡大しては踏んだり蹴ったりですから「GO TO ボランティア キャンペーン」については、参加者を直近2週間に感染のない県に限定する、参加者の体調把握や体調管理をしっかり行うなどの何らかの対策は必要と考えます。

イージス・アショアに官の劣化を感じる

イージス・アショアに官の劣化を感じる

イージス・アショア配備計画の停止が発表されました。(詳細は新聞等が報道しています)
候補地選定の段階でずさんな資料に基づいた説明が行われ、今回はミサイル発射に使う装置を安全に落下させるためには費用や期間が膨大に追加されることが判明したとのこと(これまでは安全に落下させることが可能と説明してきた)。
巨額の事業かつ国土防衛の事案に対し、薄っぺらな準備や調査しか行われていなかったことは驚きです。現場の意向を無視して、結論ありきのトップダウンで進められてきた可能性もあると思います。

いずれにせよ、近年の様々な官僚による事件や不祥事を見ると、官僚の劣化が激しいと感じます。いくつか思い浮かぶ原因の一つは、一部の組織のトップクラスが劣化し、それが波及しているということです。長岡市職員は基本的に真面目で優秀だと感じていますが、昨年発覚した官製談合事件は市幹部によって行われたものであり、これまでの調査によって大変根深い事件であることが分かってきました。長岡市においても職員の劣化を招かないよう注意が必要です。あっ、政治の劣化も激しいですね。いやいや大企業も劣化しているし、人類全体も劣化しているように感じます。
しかし、物事には裏表があるので、こんな状況だから目覚める人も出てくるはずですから、危機感は持ちながらも悲観はしていません。
「人は何のために生きているのか」といった心の原点から立て直さなくてはならない時代なのでしょう。

国のコロナウイルス対策

国のコロナウイルス対策

国民一人に一律10万円の給付が決まる模様です。
遅すぎたとは思いますが、これまでの国の方針が変わったことは評価できると感じています。

国が懸念している高所得者への不要な給付を避けるために、今本当に困っている国民への給付を遅らせてはなりません。また、営業補償も大事ですが(国は営業補償をしない方針ですが)生活保障はもっと大事だと思います。

そもそも近年は所得格差が拡大しており、貯蓄がゼロ又はゼロに近い個人や世帯が増えていますから、各種自粛による影響を瞬時に受ける方が多いはずで、そういった方々に思いを寄せられない政権なのだと思います。
安倍政権は「国民あっての国家」ではなく「国家あっての国民」、「個人あっての
組織」ではなく「組織あっての個人」といった認識と思われるので(100%間違いとは思いませんが)、個々人への配慮が不足しがちなのでしょう。

しかし、長期戦の様相ですから10万円で済むとは考えられず、国家財政の状況が心配になります。

また、これを機会に以前に述べたベーシックインカムに向かう流れができれば良いと思います。逆に言うと、「働かざる者食うべからず」といった価値観を守るために、ベーシックインカムへの流れを作りたくない勢力が本日まで抵抗してきたようにも感じます。

*ベーシックインカムはある意味で斬新な制度ですが、国民全員がダラダラと暮らす為の制度ではありません。現在では多くの解説を見ることができますので、関心ある方はお調べください。

一発退場

一発退場

福井県にある敦賀原発の再稼働審査において、事業者の提出したデータが書き換えられていたことが明らかになりました。

慎重にも慎重を要する原発の安全審査における改竄ですから、一発退場となるべき事案です。審査する規制委員会の委員長も厳しく批判していますが、おそらく一発退場(敦賀原発の再稼働は却下、尚且つ電力事業者の原発は全て停止、更には廃業)にはなりません。これまでもいくつかの電力事業者の酷い行為が明らかになていますが「そんなことをするのなら、これで全て終わり」とはなっていませんから(厳しく批判して改善策を要求して終わり)。

反社会的勢力とのつながりや違法行為が明らかになった場合、芸能界や産業界では決定的ダメージが与えられます。しかし何故か政治の世界では、特に政権側の組織や人を「厳罰に処する」ことが少ないのです。

またも解釈変更 ~悪い意味での成功体験を与えた我々有権者の責任~

またも解釈変更 ~悪い意味での成功体験を与えた我々有権者の責任~

政権に関わる事件でさえ捜査しなければならない検察の人事において、禁じ手とされる法律の解釈を変更して異例の定年延長が行われました(政権側に有利な人事と報道されている)。
集団的自衛権の際にも憲法解釈を変更しましたし、共謀罪の成立時にも委員会での採決を省略するという禁じ手を使いました。
法律やその条文は、定められた時やその後の審議で「この法律はこういうものです」「この条文の意味はこういうことです」という解釈が歴史的に決まります。
従って、その解釈を変えるならば、法律や条文そのものを変えることによって意味や効力を変えなければなりません。解釈変更はまともな審議なしで成立するので、これが正当化されると何が起こるか分かりません。

その他、過去にコメントしてきたように、安倍政権は手段や過程が酷いです。しかし、そのようなことが頻発していても政権支持率は下がらず、選挙では与党が勝ちます。従って、政権側は「これでも大丈夫なんだな」と学習しますから、再度の解釈変更となったのではないでしょうか。このまま放置すると国民主権は名ばかりで、実質的には日本国民の多くが良い印象を持っていない北朝鮮のような独裁国家になってしまいます(なりかけています)。

将来的には以下のようなことも起こり得るでしょう。
警察「関貴志だな」
私「はい」
警察「〇〇の容疑で逮捕する」
私「悪いことなどしていません」
警察「法律の解釈が変わって、お前の活動は違法となったのだ」

国民が気付いた時には遅かった という段階に差し掛かっているように感じます。

桜を見る会

桜を見る会

桜を見る会の実態を追及している野党に対して、「もっと大事な問題を議論してほしい」「いつまでやってるのだ」との批判が浴びせられています。
権力闘争として感情的に追及するように感じる野党の在り方にも問題はあると思いますが、不透明な実態を解明しようとする側が批判されるのもおかしな話です。
私は桜の問題は徹底的な解明が必要と考えます。公文書の改ざん・隠ぺい・破棄が常態化しているような政府を放置していては、今後もそれが続くと思われます。民主主義においてはプロセス(過程)と結果が重要であり、後に検証できるようにしておくことが「間違ったことをしてはならない」という動機づけにもなるはずです。そのプロセスも結果も、改ざん・隠ぺい・破棄されるのであれば、権力側はやりたい放題ということになり、今後の政府の体質として根付いてしまうのではと危惧します。
そして、こんなことを行う政府を相手に他の重要な問題を議論してよいのかという疑問も生じます。重要問題でも改ざん・隠ぺい・破棄を行っている可能性があり、改ざん・隠ぺい・破棄された内容をもとに議論しても正当な結論を導くことはできません。個人に置き換えると、住宅の建設や生命保険といった重要な問題の相手方の社員がウソをついたり、ごまかしたり、丁寧に説明すると言うだけで誠意のない返答を繰り返していたならば、それ以上話を進めることはできないはずです。

成人式

成人式

今週は成人の日がありました。
長岡はゴールデンウイークに成人式を行い、議員は招待して頂けます。私もできる限り出席していますが、近年は気になることがあり、心が締め付けられるような思いです。

式に出席する新成人の女性は、95%ほどが振袖を着ているように思えます。しかし、振袖にはそれ相応のお金がかかるようです。貧富の格差が広がっている現状においては、振袖を着れないから成人式に出ないという方もおられるのではないか、振袖を着ずに出席している方は肩身の狭い思いをしておられるのではないか、娘のために相当無理してお金を工面した保護者がおられるのではないか等が気になるのです(そのような思いを持っていないという方もおられるでしょう)。

「振袖を着たい」という方の気持ちも考慮しなくてはなりませんが、成人式は皆が楽しく・有意義に過ごせるような工夫が必要と感じます。

新年を迎えて

新年を迎えて

20年前から訴えております地球温暖化問題はストップできない可能性が高まっており、持続可能な社会への転換を早急に進めなければなりません。
また、長岡市政は柏崎刈羽原発への向き合い方、官製談合問題の実態未解明、財政悪化などの問題が山積しています。ほぼオール与党の市議会ですが、与党ではない議員として、しっかりとした議論を積み重ねていかなくてはならないと考えております。
本年も宜しくお願い致します。

最近の原発を巡る動き

最近の原発を巡る動き

 東電経営陣に対する原発事故の責任を問う裁判の地裁判決が10日前に下されました。この判決にはいろいろと思うところがありますが、最も違和感を覚えたのは、判決文で「事故当時、原発は絶対の安全を求められていたわけではない」と述べられていたことです。もし判決文通りだとすれば、国や事業者等が「絶対安全」と言って安全神話を広めていたことは大変罪深いのではないかと思います。
 先週は関電における電力マネー還流疑惑が明らかになりました。私の秘書時代でも電力業界は政治に対して多額の資金を提供していましたから、不透明・悪質な金の流れも十分にあり得るだろうと思っています。また、多少こじつけになりますが、金品を受け取った理由として「断ると激高された」と説明していることにも違和感を覚えます。原発そのものや再稼働に激高している人が多数いるなかで、仲間の激高にはそれなりの処置をし、部外者には何もしないという身勝手な対応のようにも映ります。
 いずれにしろ、長岡市の原発政策だけでなく、日本の原発の有り様が歪んでいるものと考えます。いやいや、国連気候サミットでスウェーデンの少女が演説したことで注目度が上がっていますが、温暖化を放置し続ける社会、飢餓・貧困を解決できない社会などなど、社会全体が歪んでいるのです。早く正常化せねば。

地球温暖化が進行し灼熱化へ

地球温暖化が進行し灼熱化へ

 先ほど、NHKの天気予報で来週の新潟県は最低気温が29℃の日があるとのこと。深夜も含めて1日中ほぼ30℃オーバーということでしょう。寝室にクーラーのない我が家は、既に夏の間は2階では寝られず1階で寝ていますが、いよいよクーラーを完備しなければ生きていけない時代に突入したようです。間もなく最高気温40℃を記録する日が珍しくなくなるはずですが、40℃以上の日は仕事も含めて外出禁止と規制されるなど、夏の日中にまともに活動できない時代がすぐそこと思われます。
 「たまたま最近は暑い年が多いだけで、そのうち元通りになる」わけではありません。温暖化は急激に進行しますから、いづれは夜間であっても夏は外出禁止となり、「水分や塩分の摂取」などの対症療法に注意していれば何とかなる時代は終わるでしょう。生態系も急激な温度変化に適応できない可能性が指摘されており、人類存続の危機と訴える専門家もいます。今すぐに対策を実行しても温暖化の進行を止めることができない状況にまで既に追い込まれていますが、とにかく早く手を打たなければなりません、子や孫や先の世代のために。

天皇皇后両陛下

天皇皇后両陛下

天皇皇后両陛下が長岡にお出でになられた際、私は市議としてお出迎えを致しました。その時、私の隣に並んでいた盲目の藤田議員に近寄ってお言葉を述べられました(お声がけはないと聞いていたのでハプニングだと思います)。距離にして数十センチ。陛下が通り過ぎるまで顔を上げないようにという指示でしたので直視できませんでしたが、ものすごいオーラを感じました(威圧的でなく包み込むようなオーラでした)。
私は過去の仕事柄、竹下登、金丸信、小沢一郎、羽田孜氏ら大物政治家や著名人とも同じような至近距離で接したことがありますが、陛下の雰囲気は圧倒的でした。現天皇のこれまでの振る舞いを振り返ってみると、内面からにじみ出てきたオーラなのだと思います。

東京に住んでいた頃、じんましんの治療に訪れた病院で点滴を受けていた時に江戸っ子系の医師と交わした会話。
医師「なんの仕事をしているのか」
私「公務員です」
医師「公務員たっていろいろあるよな」
私「国会議員の秘書です」
医師「へえ~。天皇陛下は時々国会に行くが見たことあるか」
私「いいえ」
医師「実は俺はいわゆる御学友なんだ」
私「そうなんですか」
医師「あいつも普通の人間なんだよ」(本当に「あいつ」と言っていたので・・・)「時々、電話がかかってくるよ。冗談も言うんだよ。あいつも大変なんだよ」
と言って、いくつかのエピソードを教えてくれました。

考えてみると天皇陛下といっても一人の人間です。
一人の人間が一つの道を究めると、あのようなオーラを纏うのでしょう。我々には想像できないような努力をされたのではないかと思います。

本年も宜しくお願い致します。

本年も宜しくお願い致します。

 2年前に少し太ったため、お金をかけないダイエットということで、以前から興味のあった体幹トレーニングを始めました。体型も多少スリムになったのですが、驚いたのは趣味のバドミントンの動きが若干ながらも良くなったこと。近年は競技力低下のスピードを遅くしたいと願っていたのですが、まさか50才を過ぎて向上するとは思ってもいませんでした。
 今後の人生にも様々な可能性があると思うと楽しみです。本年もご指導の程、宜しくお願い致します。

外国人労働者  ~ 受け入れる我々の価値観は ~

外国人労働者  ~ 受け入れる我々の価値観は ~

外国人労働者の受け入れが拡大されることになりました。
今回の法改正における過程をみても、やはり民主主義の危機を感じます。
私は外国人を排斥すべきとは考えませんし、人手不足の解消も必要と思いますが、現時点における受け入れ拡大には慎重であるべきと考えます。

この度の法改正では様々な問題や課題が指摘されていますが、あまり報道されていない懸念すべき点について述べたいと思います。

最近、各種ハラスメントや偽装・改竄が問題になっているように、我が国では自由・平等・人権・共生・公平といった価値観が社会にしっかりと根付いているとは言えません。いわば未成熟と言えましょう。このような状況で、不足する労働力の補充として外国人を受け入れるのですから、人として受け入れるという側面が弱く、様々な問題が引き起こされてしまう可能性が大きいと思われます。
また、外国人労働者といっても一人の生活者でもあります。職場だけでなく、生活面でのトラブルも心配されます。
日本人は自ら門戸を広げるわけなので、問題が起こったら責任を持って対処しなければなりませんが、その場合の一番の犠牲者は外国人ということになりはしないかと心配です。

「異常な猛暑」だが温暖化はまだ序の口

「異常な猛暑」だが温暖化はまだ序の口

「命が危険なほどの異常な猛暑」と連日報道されています。
平成30年7月豪雨(西日本豪雨)被災地での復旧作業への影響や、エアコンが設置されていない学校の子供が心配です。

以前から警告されていた通り、猛暑が当たり前の時代に突入したようです。
35℃以上が予想された場合は各種行事中止・学校休校、37℃以上は屋外での仕事禁止などの規制をして温暖化時代の暮らしにシフトしなくてはなりません(もちろん、綿密な制度や仕組みを考えなくてはなりません)。
また、マスコミは水分補給などの暑さ対策を呼びかけていますが、温暖化対策についてはほとんど触れていないようです。

温暖化の危機は30年ほど前から指摘されていて、現在のように猛暑や異常気象が頻発すると警告されていました。しかしこの間、温暖化の原因となる温室効果ガスの削減は行われず、もはや手遅れと指摘する専門家もいます。愚かなことです。少なくとも今後数百年は気温が上昇し続けると言われていますので現状はまだ温暖化の序の口で、今後ますます厳しい状況に陥ることを覚悟しなくてはなりません。一部で温暖化懐疑論も叫ばれていますが、温暖化が本当であった場合(ほぼ間違いないと言われていますが)の影響を考えると、危機管理上は対策が必要になるはずです。

一刻も早く取り組むべきは温室効果ガスの削減です。私も初当選以来、長岡市内で発生する温室効果ガスの削減を訴えています(20年前は変わり者扱いされましたが)。しかし、「不便になるのは嫌だ」「自分の仕事に悪影響」などの理由で後ろ向きな反応を示す市民の方も多く、劇的に削減することはできていません。これらの反応は世界的に共通していると思われますので、「本格的な温暖化対策を行ってライフスタイルなどは変わっても、住民は幸せに暮らしている」という成功事例を長岡市で作り上げることは大きな意義があると考えています。

サッカー 日本代表

サッカー 日本代表

W杯グループリーグ最終戦の最終盤。日本の時間稼ぎが物議を醸しています。
今回の選択を全面的に批判するわけではありません。「現場にいれば、あのような判断をせざるを得ないのかもしれないな」とは思います。
しかし、勝負にこだわり過ぎていたように感じてしまうのです。もちろん勝負は重要です。しかし、それ以上に生き様や美学は重要だと思うのです。「最後まで全力プレーをした上での勝利」を目指してほしかったですね。別の言い方をすれば、勝つか負けるか二つに一つですから、勝ち方の美学、負け方の美学にこだわってほしかったですね。 

内閣支持率

内閣支持率

以前から、安倍政権の物事の進め方が乱暴だと書いてきましたが、森友、加計問題に自衛隊日報隠蔽疑惑と、民主政治の根幹を揺るがすような問題が頻発しています。
私は、国会議員の秘書として永田町で5年半勤務したことがありますが、経験上これらの問題を首相や官邸(政権中枢)が知っていた&指示していた可能性が高いと思います(もし、知らなかったのであれば、それはそれで問題です)。
「外交など他にもっと議論しなくてはならない重要問題がある」と主張する方がおられますが、事実を改竄・隠蔽するような政府では、重要問題でも真実が語られずに、結果として適切な結論を出せない可能性があります。であるから、政治の根幹を揺るがすような問題なのです。

マスコミ各社の世論調査による内閣支持率は30~40%程度ですが、上記の問題の深刻さの割には高い支持率を維持していると思います。「アベノミクスへの評価が若年層で高い」ことが要因との分析結果があるようですが、経済が民主主義よりも上位に位置づけられる可能性があり、危惧しています。
また、「他に適当な政権が思い浮かばない」ことも支持要因と言われていますが、現政権がこれらの問題に真摯に、誠実に向き合っていれば話は別ですが、そのようには感じられませんから退場していただくしかないと思います。

日本では、民主主義の制度や仕組みはある程度整っていると思いますが、その基礎となる民主主義精神は十分には根付いていないと考えます。
民主主義を重要視しない民意が大きくなると、国民主権のわが国では民主主義の制度や仕組みも崩壊するでしょう。いや、数年前から崩壊しつつあるのではないでしょうか。

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