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第2次新長岡発展計画 後期基本計画

第2次新長岡発展計画 後期基本計画

  • 2000年11月27日(月) 00時00分
  • 分類:活動
  • 投稿者:admin

11月24・27日と上記の計画(長岡市の今後5年間の計画で、最も基本となるものです)について議会と理事者(市長以下の行政)の協議会が開催されました。

私の主要な発言は以下の通りです。

・5 年間の計画ではあるが30年・40年先を見据えて考えなくてはならない。市民ニーズに応えるという、ある意味場当たり的な(市民ニーズに応える事が全て悪いというわけでなく)政策が連続して行われた結果、気付いてみたらとんでもない方向に向かっていた、という事のないようにしなくてはならない。つまり、着地点をしっかり見据えて、一つ一つの細かい政策を決める必要がある。

・環境問題について、本文中に「私達の生命の基盤である地球の環境までも損なわれつつある」と記述されているが、それほど認識しながら「政策にあたっての3つの基本姿勢」に環境の視点が入っていないのはおかしい。

・「都市間競争」という表現が何ヶ所か出てくるが、都市間競争に勝つとどうなるのか?負けるとどうなるのか?長岡が勝つということは、他の地域が負けるということになり、全体として幸福な社会は作れない。「都市間共生」を目指すべき。

・福祉の充実と子育て支援の充実が謳われている。一方で家庭機能や地域連帯意識の低下が青少年育成に悪影響を及ぼしているとの記述もある。行政が福祉と育児支援を充実させればさせるだけ、家庭は食事と睡眠だけの場所に近づき、地域と連帯しなくても生活できるようになってゆく。福祉と子育て支援の充実は必要な事であるが、これらの考え方をきちんと整理すべき。

・「緑化の推進」について、緑化とはただ単に色としての「緑」を増やせばいいというものではない。

・地球温暖化を食い止める事は非常に困難な状況である。今夏は明らかに雨の降り方が変化した。水害防止の為に降雨データをチェックすべき。

・「環境に関する情報提供を推進する」と述べているが、市政だよりを有効に使うべき。

・「一般廃棄物処分場が12年で満杯になるので、新処分場の建設を検討する」とあるが、逆に「長岡市は今後20年間は新処分場を作りません」と宣言し、真剣にゴミの減量に取り組むべきではないか。

・今後の産業構造を考えると、第一次産業の強化が必要。「新規就農希望者を支援する」ことは大いに結構だが、新規就農希望者の増加策も考えなくてはならない。

・「中心市街地の再生」について、「中心市街地はまちの顔」と述べているが、本当にそうなのか?仮にそうであったとしても「顔」にこだわりすぎてはいけない。また、「顔」は商業拠点でなくてはならないのか? 「活性化し、にぎわいと活気を再生する」となっているが、結果として活性化するのである。活性化する目的で即効性のありそうな事業を行ってもうまくいかない。

・「交通渋滞解消の為の道路整備」と「環境問題解決の為にバス離れを止める」には整合性が感じられない。自家用車に便利な交通網を作れば、バス利用が低迷するのは当然である。