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最近の原発を巡る動き

最近の原発を巡る動き

 東電経営陣に対する原発事故の責任を問う裁判の地裁判決が10日前に下されました。この判決にはいろいろと思うところがありますが、最も違和感を覚えたのは、判決文で「事故当時、原発は絶対の安全を求められていたわけではない」と述べられていたことです。もし判決文通りだとすれば、国や事業者等が「絶対安全」と言って安全神話を広めていたことは大変罪深いのではないかと思います。
 先週は関電における電力マネー還流疑惑が明らかになりました。私の秘書時代でも電力業界は政治に対して多額の資金を提供していましたから、不透明・悪質な金の流れも十分にあり得るだろうと思っています。また、多少こじつけになりますが、金品を受け取った理由として「断ると激高された」と説明していることにも違和感を覚えます。原発そのものや再稼働に激高している人が多数いるなかで、仲間の激高にはそれなりの処置をし、部外者には何もしないという身勝手な対応のようにも映ります。
 いずれにしろ、長岡市の原発政策だけでなく、日本の原発の有り様が歪んでいるものと考えます。いやいや、国連気候サミットでスウェーデンの少女が演説したことで注目度が上がっていますが、温暖化を放置し続ける社会、飢餓・貧困を解決できない社会などなど、社会全体が歪んでいるのです。早く正常化せねば。