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暴言? 米同時多発テロについて

  • 2001年09月15日(土) 00時00分
  • 分類:日記
  • 投稿者:admin

 4日前。アメリカで大変なテロが起こりましたね。マスコミ報道によれば、このテロは「民主主義への挑戦」であり「罪もない市民が犠牲になった」との認識が全世界に広がっているようです。そして、近いうちに報復攻撃が決行される様相です。報復合戦が始まるかもしれません。
 さて、以下に述べる私の感想は、かなりの暴言かもしれません。今回のテロは、勿論、許されざる行為です。非常に悲しむべき結果です。そして、テロリスト達は悪人・罪人です。それが一般的な考えです。私自身もそう思っていますが、と同時に、視点を変えてみたときに、また別の思いが広がります。

 今回のテロは「民主主義への挑戦」だそうです。その背景には、民主主義が絶対的なシステムであるとの認識があるのでしょう。それはそれで良いし、私もそう思っています。
 民主主義ではテロのような問題解決手段は許されません。なぜなら、お互いに話し合い、議論することによって(互いが納得した形で)問題を解決していくのが民主主義だからです。ですからその民主主義のルールを破ったテロ集団は許せないという事になっているのでしょう。
 では、アメリカをはじめとする先進国は、本当に民主主義的に振舞ってきたのでしょうか? 民主主義とは多数決であるとの認識が広がっているように思われます。それはそれで良いのですが、もっと大事な事が忘れられているような気がしてなりません。それは「相手の気持ちを理解する心」です。それがなくては、どんなに議論しても平行線のままで、ストレスがたまるだけです。そして時として今回のようになってしまうのです。
 再度言いますが、今回のテロを起こした組織は許されるものではありません。しかし、結果的にわだかまりを残してしまうような交渉(話し合い)しか出来なかったアメリカは、本当に民主主義的に振舞ってきたのでしょうか? 
今現在は「テロ組織が一方的に悪く、これへの徹底的な報復が必要」と多くの人が感じているようです。しかし、先進国が私が述べたような視点を持たない限り、根本的な解決には結びつかないのではないでしょうか。

 「罪もない市民が巻き込まれた」と報道されています。こういった形で亡くなった方を思うと、私自身やりきれませんし、ご家族の心中も察する事が出来ます。
 しかし、本当に「罪もない」なんでしょうか? テロリスト達がここまでの行動に出ざるを得ないところまで追い込んだ国際交渉を行ってきた政治家を選んだのは誰なんでしょうか? 「罪」と書くより「責任」と書いたほうがしっくりきますが、ここのところもよく考えてみないと今後も同じ過ちが繰り返されるのではないでしょうか。

 「死者が数千人になる見込み」だそうです。私は、今回のテロは国際社会の歪みといいますか、世界の社会・経済の歪んだ仕組みが生んだ出来事として捉えています。そして一方で、その国際社会の歪みによって、発展途上国では一日に3万人~5万人が飢餓で亡くなっています。富(お金)や食糧の分配にかたよりがあるからです。
 国際社会の歪みという同じ原因でありながら、先進国の国民が数千人亡くなるとこのような報道がなされ、発展途上国の国民が数万人亡くなっても(それも毎日)ほとんど報道されません。現在の世界は、人口にして1/5しか占めない先進国の理論(物事の見方)が幅を効かせ過ぎているのではないでしょうか。