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小学校の運動会で感じたこと

随分時間が経過しましたが、子どもの運動会に行ってきました。
地域在住ということで、我が子が入学する前から毎年お招き頂いているので、20回近く見させてもらっています。

この学校では、赤組と白組に分かれて優勝争いをする他に、応援の出来栄えを競う応援賞も設けられています。以前は、教育的配慮ということで、優勝しなかったチームに応援賞を授けるという傾向があったようです。しかし、ある時にある校長先生が「応援賞は優勝できなかった組がもらえる」と言った児童の言葉を聞き、やる気の低下を危惧されて改革し、以降は優勝と応援賞をダブルで獲得する年もあり、今年もそうなったのでした。
運動会は子どもにとっては一大行事です。今回も前回も、優勝と応援賞をダブルで逃した組には涙を流す児童もおり、「かわいそうだね」「非情すぎるのかもしれない」といった声が上がる一方、「人生の一ページだ」「つらいだろうが良い経験」と温かく見守る方々もおられました。

子どもに対する愛情に由来する「子どもにつらい経験はさせたくない」とか「この歳でこの経験はまだ早い」との思いには共感できますが、以前のように優勝しなかった組に応援賞を授けることで、子どもにショックを与えないほうが良いとは思えません。
人生は、いつ何時・何が起こるか分かりません。どう考えても子どもが自分で対処できなかったり、乗り越えられなかったりすることはできるだけ避けるように導くことは大前提ですが、何か起こった時に自分で対処したり乗り越えることを大人がサポートすることはとても大切だと思うのです。

ある教員の方が「今回の件を良い経験に転化できるように、子どもたちに向き合っていきます」とおっしゃっていましたが、素晴らしい目線だと思います。

親や教員がいつまでも子供について回って守ることは不可能です。何かを起こさないのではなく、何かあっても自分で対処し・乗り越えることができるように(自立ということですが)少しずつ導いていくことが必要でしょう。
さりとて、子の自立度や、どの程度の体験がその子にどの程度の影響を与えるのかの見極めはなかなか難しいと思います。やはり、日々地道に子どもと向き合っていくしかないのでしょう。