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娘を守った父

 最近「昨年3月に北海道で発生した暴風雪被害から1年が経過した」とのニュースが流れました。

 昨年の暴風雪では大きな人的被害が発生しましたが、なかでもいまだに脳裏から離れないのが、娘を守って亡くなった父親のことです。ホワイトアウトという視界が奪われるような状況で車が動かなくなり、ガソリンも少なかったために、歩いて近くの知人宅を目指したそうですが、悪天候で道に迷ったとのこと。自らのジャンパーを娘に着せ、風上に自らの背を向け、両手を娘の体の下に回して抱きしめた状態で横たわって亡くなっていたそうです。二人の上半身は雪に埋まっていたそうですが、娘さんの顔は雪が払われていて、最後まで必死に娘を守っていたのではないかと言われています。当時、娘さんは横たわり「死ぬのかな」と思いながらウトウトし始めると、父親は歌を歌ってくれたそうですが、その声も次第に小さくなっていったとのこと。
 車から出なければよかった…等々、危機管理能力を問題視する意見も聞かれますが、その場その時に最善と考えた行動を取られたのは間違いないでしょう。また、同じような行為は東日本大震災でもなされており、親が子を抱えた状態での親子の遺体が多数発見されているようです。

 悲惨な出来事でしたが、「命はとても大切だが、生き様はそれ以上に大切である」と考える私にとっては、魂が揺さぶられるような出来事でした。
 とはいえ、24時間365日このような熱い思いを前面に出して生きているわけではありませんし、時にはグウタラな私なのですが、心の底ではしっかりと熱い思いを持ち続けて生きたいものだと思いました。