日時 | 平成23年5月27日 |
場所 | 東京ウィメンズプラザ |
用件 | 「オイコスフォーラム ~自然共生建築を求めて~」に参加 |
●巨大技術から身の丈にあった技術へ
東京都市大学教授 宿屋 昌則
1 原子力発電という巨大技術の限界
(1)原子力発電
- 原発事故の状況を見ると、これまでの専門家に任せておけない
- 原子力発電の基本原理は火力発電と変わらず、発熱方法が違うだけ
- 火力発電は500℃を超える水温を得られるが、原子力発電では300℃
程度で、発電効率は火力発電が上
- 料のウランの原子番号は92で、陽子をつなぐ核力の限界。産出さ
れる元素では一番大きい
- 核分裂で物質Aは→ A1+A2+エネルギー に変わる。ウランの分裂
エネルギーはH2OをHとOに分けるエネルギーの2億倍
- 電力とは「電磁気現象を利用して運ばれた動力」である。たかが動力
を得るために核分裂反応を使わなくてもよい
- 送発分離を行い、電気を選べるようにすることが大切
- 原発の廃炉ビジネスも相当なものになる
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(2)放射線
- 宇宙の放射線が少なくなって生命進化が始まった。生命と放射線は相
容れない
- 長期の低線量被爆リスクは分からない事がある
- 原子力発電で産み出される放射性物質は、放射性と発熱性が長期に続
くので、世代を超える長期的で徹底的な管理が必要
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2 身の丈にあった自然の理に適う暖冷房
(例)40億年の生命史が生み出した体温37℃に保つ人体
① | 寒い時の調整
- 身体を閉じる姿勢にする
- セーターなど羽織ったり、居場所を変えたりする
- 末梢神経が収縮する
- 「非震え産熱」という僅かな発熱現象が起きる
- 震え産熱が起こる(健康を害するレベル)
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② | 暑い時
- 身体を開く姿勢にする
- 扇ぐ
- 服を脱ぐ
- 末梢神経が膨張する
- 発汗により蒸発冷却を行なう
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具体的な冷暖房の講義は次回以降