日時 | 平成19年6月16日 |
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場所 | 東京芸術劇場 5階大会議室 |
用件 | 講演会 「脳の発達と化学物質 子供の脳が危ない」 に参加 |
概要
脳神経研究の最新情報と私たちにできること
東京都神経科学総合研究所 黒田 洋一郎 氏
・遺伝子の働きはホルモンなどの数多くの化学物質で調整されている
・我々の体は数多くの人工化学物質で汚染されている
・神経回路(神経細胞同士のつながり)が形成され、知的行動(言語・認知・学習)、対人社会行動、子育て行動、性行動が行われる
・軽度発達障害児の脳は神経回路がうまく形成されていない
・脳は人工化学物質に弱い
①脳の発達には数万の遺伝子が順序正しく発現される必要がある
②子供は脳の血液脳関門未発達
③脳神経は入れ替わらないので何年も症状が続く
・発達障害の増加は遺伝子そのものの欠陥では説明できない:発現(働き)の異常
・発達障害の子供たちをどうするか
①早期発見(自閉症児は1~2歳で頭が大きい)
②治療薬の開発
③支援教育
④予防:化学物質検診
⑤解毒
・これからの技術:DNAマイクロアレイ→網羅性、正確性、あらゆる病気や障害に使える
・遺伝子は設計図で、その後の仕事(大工さんのような)が重要と認識されつつある
・環境ホルモン(化学物質)が次世代、次々世代にも影響を及ぼす可能性あり
・化学物質対策
①体内に入れない
②体内汚染状況を知る
③対外排出
④地域環境を良くする