日時 | 平成18年10月24日 |
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場所 | 日本経営協会関西本部 |
用件 | 地方議員のための政策立案と条例制定 に参加 |
講師 弁護士・京都大学講師 岩本安昭 氏
1 地方議員にとっての政策立案テーマ
①議会改革:議員定数、委員会改革、歳費削減
②議会の議決事項の条例化(総合計画など)
③自治基本条例
④まちづくり、地域振興、産業振興、地産地消:ポイントは定義(○○とは)
残留農薬の規制や学校給食地産地消の条例化も可能
⑤環境・廃棄物対策
⑥行政過程への参加の制度化:住民投票条例など
2 立法手順:骨子を議会で決めて、条文化と整合性チェックは議会事務局と行政で行うのが望ましい
①骨子の作成
②要綱作成
③条文化、想定問答作成
3 条例案の書き方
(1)基本原則
・法令としてふさわしいものを
・実効性を有するものを
・正当性を有するものを
・他の法令と整合性のあるものを
(2)規定の並べ方
①総則
・目的規定(政策目的)
・趣旨規定(この条例は○○について定める)
・定義規定
・解釈規定
・実体規定(申請、許可基準、有効期間、規制内容など)
②雑則(立ち入り、聴聞、委任規定など)
③罰則
④附則(施行期日、経過措置など)
(3)用字用語
①国の例では常用漢字表1945文字が原則
②音訓
・副詞、連体詞は原則として漢字(例:必ず、少し、我が)
・接続詞は「及び」「並びに」「又は」「若しくは」以外は平仮名
・助動詞及び助詞は平仮名(例:ぐらい、だけ)
③句点:括弧内の字句が名詞で終わる時はつけない。ただし、その括弧が続く時はつける。各号が「こと」「とき」で終わる時は句点をつける
④読点:「かつ」の前後、「ただし」の後「この場合において」の後にはつける