少し前になりますが、米百俵賞の授賞式に参加してきました。今年の受賞者は「南 研子さん」で、彼女はアマゾンの森や先住民を守る活動を続けています。
私自身もアマゾンへ行ったことがありますし、世界の先住民族から学ぶことは多いと感じていますので、南さんの講演を楽しみにしていました(アマゾンの森や先住民の状況は悲惨ですが)。
南さんの講演で、以下の3つの話が印象に残りました。
① 3人の子供たちと森を歩いていた時、隠しておいたキャラメルが見つかった(文明社会のものをひけらかしてはいけないのです)。1個しかなかったので1人の子供に与えたら、その子は歯でキャラメルを3つに割って皆で分けて食べた。日本では、「自分がもらったんだ」と言って一人で全部食べてしまうのではないかとのことです。
② 先住民族にも会議がある。しかし、この会議は徹底的に相手の話や反対意見を聞いて結論をだすので、最終的に多数決になっても問題は起きない。
③ 長老に「日本では幼児虐待がある」と伝えると、「そんな有りえないことを言うな(そんなウソを言うな)」と言われた。続けて、「だが、もしそれが本当だとすれば、お前の部族は滅びる」と言われた。