本日、3月議会最終本会議が行われ国民保護計画関連条例が可決されました(国民保護計画についてはネットで検索すると調べられます。その際は「国民保護法」での検索をお勧めします)。
今回の条例案に対して、①万が一に備えて計画を作るべきなので賛成(国の法案が通り、市町村は計画策定しなければならない)、②日本が戦争をする国になりつつあるので反対、③重大な問題であり課題もあるが、郵政民営化のように市民の関心が高まっていないので、他自治体の様子見も含めて継続審査、という3つの選択肢がありました。
議会で審議する議案には、白黒すっきり判断できる問題と、そうでない問題があります。私にとって今回は後者で、ずいぶん悩みました。こうしよう・ああしようと事前にそれぞれの選択肢を選んでみましたが、心が晴れやかになることはありませんでした。
結果として、今後の慎重な対応と運用を注文して賛成したのですが、今も晴れやかな気持ちではありません。「本当にこれでよかったのか」と自問自答しています。
いずれの選択をしたとしても、重要なのは日本国憲法の精神を生かすことだと思います。私は、日本国憲法の前文や教育基本法を読むたびに、その崇高な理念に感動を覚えます。
参考までに、日本国憲法の前文を記します。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。