最近、新聞紙上を賑わせている問題ですので、ご存知の方も多いかと思います。
詳細な説明は省きますが、現在更地となっている日赤病院周辺の土地(千秋が原南側部分)の開発計画(ショッピングモールや福祉施設等)を、所有者である田中眞紀子さんのファミリー企業が長岡市に提出したのです。この土地の取得経緯で「開発に当たっては土地所有者と市で協議し、公益性の高いものとする」旨の覚書が交わされ、その覚書に沿って開発計画が提出されたものです。
今回の計画内容には、新聞で報道された以外にもいくつかの問題点があり、議員協議会や委員会で発言を繰り返してきましたが、全て書き込むとかなり長くなりますので(過去には長文もありますが)、私が最も問題と思う点について述べます。
一言で言うと、相変わらずの「まちづくり」の延長である、ということです。これまでのまちづくりは、よく言われるようなハコモノ中心であったり、人口増加・市街地の拡大・開発促進を目指して行われてきたと思います。そして、都市間競争という強迫観念の下で(それだけではありませんが)「無いモノねだり」・「あれもこれも」のまちづくりであったと感じます。これからはコンパクトシティやをサスティナブル(持続可能な)コミュニティを目指し「あるもの探し」・「あれかこれか」のまちづくりへの方向転換が必要です。
具体的には大型ショッピングモールの出店計画に違和感を覚えます。いろんな意味で市全体のバランスが欠けることにならないかと心配しています。それから、近視眼的意見では、物が豊かになるので大歓迎といったところでしょうが、長期的観点ではマイナス効果になるのではないかと思っています。
説明不足かもしれませんが、たくさんの要素が絡んでいるので、あまり細かく説明しても逆に分かりにくくなる問題です。ピンと来なかった方は、主張欄の「米百俵精神で長岡から日本を変える」を読んでいただくと、私の考え方・理念が少しは理解いただけるかもしれません。