記事一覧

川口町との合併協議に関する議案に反対

川口町との合併協議に関する議案に反対

本日、9月議会の最終日に、川口町との合併協議に関する4つの議案に反対しました。
一般質問と違って短い発言ですので、内容を載せておきます(それでも長い(笑))。

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

議案第93号 長岡市・川口町合併協議会の設置について
反対の立場で討論いたします。

私は、単純に、純粋に、「ただ川口町との合併協議のみ」、について問われたならば、現時点において、この協議を進めることに反対ではありません。
しかし、本年6月議会で明らかになったように、40万人都市構想と合併の強い結びつきと、40万人都市構想の策定過程や取組み姿勢に対し、同意しかねるため、本議案に反対するものであります。

40万人都市構想は市長が平成15年に表明され、現在では川口町・見附市・小千谷市・出雲崎町との合併を念頭に置いたものとなっています。また、この構想の取組み姿勢は、市長が「周辺市町村が長岡と合併したいのであれば検討したい」と述べられたように、「門戸を開いている」もしくは「受身である」と表現されてきました。
しかし、本年3月、40万人都市推進室の設置とともに、40万人都市構想の実現に向けて、これまでよりも積極的な取組み姿勢が表明され、以後「川口町との合併は40万人都市実現の第一歩」といった類の言葉が市政だよりや広報番組、記者会見などで強調されるようになったため、私は6月議会において40万人都市構想に関する諸問題について一般質問を行いました。

40万人都市構想が市の方針となった経緯について尋ねたところ、その答弁で「40万人都市構想は、議会で再三、積極的に議論させて頂き積み上げてきたものであり、議会との共同作品である。また、これまでの一次合併・二次合併の賛成者は、この構想を踏まえて賛成していると認識している」といった旨の発言がなされました。
確かに、これまでに40万人都市構想について議論した議員はおられました。しかし、市長から「40万人都市構想を検討してくれ」と議会での議論を促された記憶はありませんし、お認めになったように議会ではこの構想を議決していません。また、これまでの一次・二次合併では、今回の川口町との合併ほど40万人都市構想が強調されていなかったはずであります。

私は次に、40万人都市構想を積極的にアピールし、推進するならば、議会で議論するため、長岡市総合計画への記載が必要ではないかと質問しました。
それに対し、市町村合併は長岡市単独でどうこうできる問題ではない等の理由で「今後も総合計画に載せない。また、構想の取組み姿勢が積極的か受身かの議論は利益がない」と答弁されました。
言うまでもなく、総合計画は地方自治法に基づいて市町村が策定する基本的、中長期的、総合的計画であって、行政運営の最上位計画ですが、合併志向の記載については各自治体に委ねられています。
私は、この議論の際に徳島市の事例を述べました。人口26万人の徳島市は長岡市と同規模であり、周辺市町村との合併を目指し、特に具体的な動きはない中で、現総合計画の前の計画において「合併による30万人都市の実現」と記載し、更に現行計画では「40万人都市の実現」と記載した上で、これらに取り組んでいます。
市町村合併は市政運営の根幹に関わる重要問題です。私は、40万人都市構想を積極的にアピールし推進しようとするならば、徳島市のように総合計画への記載を通じて議論するのが丁寧であり、市政の信頼性向上に寄与するものと考えるとともに、構想の取り組み姿勢が積極的か受身なのかも極めて重要な問題だと考えます。

以上、述べましたように、川口町との合併協議と密接に関連する40万人都市構想に関する諸問題。更には、今後訪れるであろう激動の時代、地方分権時代を生き抜くために長岡市政や議会に対する信頼性の向上を図らねばならない現状からも、このたびの案件を見過ごすわけにはいかないと判断し、議案第93号に反対致します。

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://www.sekitaka.net/index-tb.cgi/351

トラックバック一覧