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シティホールの問題

シティホールの問題

シティホール(厚生会館地区に整備する新市役所を含む建築物)の概要は「事業費117億円、使い勝手の良い300台分の駐車場を整備」というものでした。
昨年9月22日の議員協議会における中間報告では、「基本設計は順調に進んでおり、後一ヶ月ほどで完了する予定」との説明があったのですが、本年1月8日の議員協議会では、「事業費130億円、120台分の駐車場整備にとどまり、減台分は周辺の既存駐車場を活用する」という基本設計最終案が示されました。予定通り300台分の駐車場を整備すると、150億円かかるとのことです。増額された理由は、市民要望に沿って市民活動スペースが増加したことなどによると説明されました。

私は3月議会で、シティホールについて①事業費増加の経緯と責任 ②周辺駐車場活用策 などの点を議論しました(詳細は次号の「せきたか通信」に掲載します)。特に激論となったのは、駐車場問題です。市役所移転議論の当初の段階で、「中心市街地へ移転した場合、自動車によるアクセス性低下への懸念」が議会から示されたことに対し、市長が「使い勝手の良い300台の駐車場を整備する」との解決策を示したことにより話しが前に進んできたという経緯があります。いわば、300台の駐車場整備はシティホール建設の前提条件であったわけです。
「300→120台に減少するが、周辺駐車場を活用して利便性を確保する」という考えも理解はできますが、周辺駐車場の具体的な活用策は示されておりません。
最悪の場合、「シティホールは完成したが行くのが大変」という事態になりかねません。そこで、「周辺駐車場活用策が固まるまでは、シティホールの建設に着工してはならない」という附帯決議(注)を提案したのですが、賛同者少数で否決となりました。

私は公共交通推進派ですし、長岡市議会における附帯決議の提出は約40年ぶりでなじみが薄いのですが、「議会で積み上げてきた議論は重い」と考え、行動をおこしました。

(注)附帯決議・・・議案を可決する際に、その運用などについて意見や努力目標を付けるもので、法的拘束力はないが、行政はこれを尊重することが求められる。

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