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PARC自由学校2007年講座 に参加

PARC自由学校2007年講座 に参加

日時平成19年10月4日
場所PARC自由学校(東京都)
用件PARC自由学校2007年講座 に参加

概要

公権力と公教育への対抗力 ~所有より利用、雇用より活動、信用より依存~

龍谷大学教授 中村 尚司 氏

1 2000年に及ぶ土木事業と芸能文化が築いた日本社会の独自性

①朝鮮半島との交流から生まれた日本的な土木権力と芸能文化
②150年に及ぶ公権力の支配体制と公教育による秩序の形成
③軍事力により敵対者の社会的秩序を破壊:北海道、琉球、台湾、朝鮮など
④軍事力により対立者を抑圧し、支配従属関係を形成する:差別の構造
⑤「公害」という言葉を事例に考える(私利私欲と対応):公害は私企業が起こすもの(水俣や四日市)で、日本では公権力は害をなさないとされている(タバコや年金問題は公害と呼ばれない)

2 連帯経済の基本原理

①循環性の永続、多様性の展開、および関係性の創出:会いたい人に、会いたい時に、会いたい場所で会えることが人間の最も幸せなこと
②土地市場、労働市場、および信用市場を縮小する:土地は共同利用(土地売買の非自由化)、雇ったり雇われたりする代わりに自分自身が事業経営の主体になる(低賃金労働力の撤廃)、人間の信用を利子率で評価する代わりに相互扶助の信頼関係を深める(金融市場の非グローバリゼーション化) → 人々の生命と平和な暮らしを守る
③3種類の働き方の中で、優れた自営業とその連帯組織
 3種類の働き方の例
 ア 子供にパンを焼いて食べさせる。恋人にピアノを弾いてあげる
 イ 不特定多数に値をつけてパンを売る。不特定多数に入場料をもらいピアノを弾く
 ウ パン屋に雇われる。ホテルに雇われ言われた曲を言われたように弾く
④商品の移動よりも人間の移動を促進する仕組み

3 民際交流(対等な交流と協力、公権力を媒介しない交流)

①依存する人間、施設、制度等の数や種類が多くなれば自立水準は高まる
②地域の自立にとって大切な課題は「出戻り」と「よそ者」の参加
③国家に代わる地域社会の役割(石垣島の唐人墓が教える民際交流の歴史)
④アメリカの核の傘から出て、ASEANとモンゴルの非核化宣言に合流する

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