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本会議における一般質問の最大目的とは

本会議における一般質問の最大目的とは

長岡市議会活性化検討委員会は会議を重ねていますが、今のところ新しいものが生み出されるような雰囲気を感じることができず残念に思っています。しかし、議員の中には「現状を変えることが目的ではない」とか「こうやって議論することは有意義で、決して停滞した議論ではない」との認識もあって(それぞれ一理あると思いますが)、現状をどのように感じているかは議員によって違いがあるようです。

これまでは一般質問(*注)の質問方式と質問方法について議論してきました。
質問方式とは一括質問・一括答弁方式とか一問一答方式といったことで、現状は一括質問・一括答弁となっています。この方法は、様々な分野について質問する時でも一気に(まとめて)聞いて、一気に答えるというもので、分かりづらく、議論が噛み合いにくいと感じている議員がおり、私を含めてそういった委員は一問一答に変えようと主張しました。しかし話がまとまらず、報告書には「集約に至らず」と記載されることになりました。
そして昨日も検討委員会が開かれ、質問方法について質問席を設けるかという論点で議論が交わされました。現状は、市長と議論する時でも市長と肩を並べるような位置で(大雑把に捉えれば隣で)発言する形式になっています。私も含めて半数ほどの委員が、市長と議論する場合は質問席を設け、顔と顔をつき合わせる対面式で行ったほうがよいと発言しましたが、現状通りが良いという委員も半数近くおり、結論は得られていません。

昨日までの議論を通じて明らかになったことは、一般質問の最大目的に対する認識が委員によって二つに分かれていることです。
一つの認識は「一般質問の目的は、地域住民の声を他の議員や市民に向かって発信すること」というもので、約半数の委員がこの認識を持っていると思われます。また、もう一方の認識は「一般質問の目的は、批判的であれ同調的であれ、市長等と議論し、それを公開すること」というもので、私を含めこれも約半数の委員がこのように認識していると思われます。
つまり、最大目的を「述べる・発信すること」と認識する委員と、「質問・議論すること」と認識する委員に分かれています。(この根本的な違いが明らかになったことは成果かもしれません)

「一般質問」は読んで字のごとく質問形式(やりとり)で行われます。そこに「述べる・発信する」という思いを込めて行うことは各議員の自由だと思いますが、少なくとも形式的には「質問・議論」がよりよく行えるように改善を続けていかなくてはならないと考えます。
今後の委員会での議論を通じ、共通認識に至ることを願っています。

最後に、これからの議会には市政のチェック機能と政策立案機能が求められており、個々の議員が市長と議論するばかりでなく、市政についての議員同士の議論が必要になることも述べておきます。

*注 一般質問とは:本会議において市政全般についての方針や状況を市長以下の行政機関に質問すること。自分の提案に対する市長の見解も聞くことができる。

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